10月13日は「こくさいぼうさいデー」! 大きなじしんがきたら、どうすればいいの……?
今日も みらいたうんの学校では、楽しい じゅぎょうが 行われています。
みんながキラキラと 目をかがやかせ、しんけんに 先生のお話を 聞いていると……。
グラグラッ!
とつぜん、ゆかが ゆれはじめました。
(あれ、じしんだ)
そうコキノリンが思うと、すぐに先生が、「つくえの下に 入りましょう」とひとこと。
みんなが つくえの下に入って 間もなくすると、じしんは おさまりました。
コキノリンの しんぞうは、まだドキドキしています。
(これが本当に 大きなじしんだったら、どうなっていたんだろう……)
コキノリンは おうちに帰ると、お父さんのキノリンと、さっそく、今日のじしんについて話し合いました。
「今日のじしん、ちょっとこわかったね。もし大きなじしんに なっていたらと思うと しんぱいで ドキドキしちゃった。ねぇ、今のうちに、大きなじしんが おきてしまったときに どうすればいいか、ふたりで考えてみない?」
こう切り出すコキノリン。
「今日は つくえの下に かくれたんだよ。ものがおちてきたり、何かがたおれてきたときに、まずは頭を まもらないといけないよね」とつづけます。
「そうですね。でも、コキノリン。たてものの なかにいるときに じしんがおきるとは かぎりませんよ。もし外にいたら、ブロックべいなどが くずれることに ちゅういして、近くにいる大人に たすけをもとめましょう」
コキノリンの話を聞いて、キノリン父さんは そう答えました。
「あとは かぐのこていや ぼうさいようひんの そなえも ひつようですね……。あ……」
「お父さん、どうしたの?」
「この ぼうさいリュックを 見てください!」
キノリン父さんが 家にあるぼうさいリュックを かくにんすると、なんとなかには、コキノリンが 小さいころに つかっていた おむつやミルク、ようふくが 入っているではありませんか!
「あはは、これはもう きられないね!」
「しかも、ひじょうしょくの しょうひきげんが 切れそうです!」
「えっ、本当に!? じゃあ、今日のばんごはんは、きげんが せまっている ひじょうしょくを 食べようよ!」
「いいですね。ついでにリュックのなかのものを、新しいものに かえておきましょう!」
ふたりはわいわいと話ながら、ぼうさいリュックのなかのものを 取り出しました。
つぎの日。
キノリン親子は、新しいひじょうしょくや 電池、けいたい用トイレなどを まちのマーケットに 買いに行きました。マーケットのかべには、なにやら、「ぼうさいくんれん」と書かれたポスターが。
「ねぇ、お父さん! 見て見て! みらいたうんで10月にぼうさいくんれんがあるみたい」
「10月13日は、『こくさいぼうさいデー』ですからね」
「ぼく、ぜったい さんかする!」
そして、 ぼうさいくんれんの当日になりました。まちのなかまたちが あつまって、しんけんなひょうじょうで くんれんに さんかしています。
「じしんはいつ来るかわからないもの。だからこそ、1回1回のくんれんに しんけんにとりくむことが大切なんだ。ぼくも『明日、じしんがくるかもしれない』と思って、くんれんに さんかしなくっちゃ……!」
そう、あらためて思ったコキノリン。じしんや ぼうさいくんれんを けいけんして、「ふだんからしっかり そなえておこう」と、強く、心に ちかうのでした。
「みんなもおうちの人といっしょに 『もしも』のときのことを はなしあっておこう!」