くらしの「ひとくふう」

赤池プライムクラブ

2017/9/8更新

まだ見ぬワインがこの世界のどこかにあると思うと、胸がときめく。

~ソムリエール・梶原幸恵さんの、ワインと人の一期一会~

 「ソムリエールになってしばらく経ってからのことでした。フランスのローヌ地方の赤ワインをお客様から試飲してごらんなさい、といただいた時のこと。感じたことのない美味しさに、全身に電気が走ったような衝撃がありました。たぶん5分くらいは茫然としていたと思います」感動したワインのエピソードを質問すると、梶原さんはたった今そのワインを飲んできたかのような臨場感で、興奮気味に話してくれた。「ソムリエールといっても、まだまだ自分には知らないワインがいっぱいある、世界は広いのだと知らされただけでなく、お客様の思い出が詰まったワインを預かる身として、心をこめてワインを扱わないといけないなと実感しました」と振り返る。
 とりわけ梶原さんを惹きつけたのは、そのワインが五大シャトーとかブルゴーニュの銘醸ものなど超有名ワインではなかったこと。以来、最近の日本ワインの隆盛や、いわゆるニューワールドと呼ばれるワインの質の向上もあって、家庭で気軽に楽しめるワインの研究にも余念がないのだとか。
 「1000円台、2000円台で時々びっくりするほど美味しいものを見つけることがあります。いつも行くスーパーなどのラインアップで好みのものを探してみてください。ワインは買ってきたらセラーへ。セラーがなければ冷蔵庫の野菜室へ。あとは、ベーシックな形のワイングラスをそろえていけば、家庭のお料理とワインを楽しむ準備は完了ですね」 人と人、ワインと人、どちらも一期一会。ワインを楽しむための基本は、この言葉につきる。

家庭でそろえるといいのは、右からスパークリングワイン、白ワイン、軽めの赤ワイン、重めの赤ワイン。最初の一脚なら、シャルドネグラス(白ワイン用)がおすすめです。

梶原 幸恵 ソムリエール

名古屋市内の大病院でナースとして勤務後、ワインの美味しさに目覚め、ソムリエールに転身。ナースと飲食業の根本はホスピタリティであるということもあり、お客様が心地よくなるワインサービスを心がけている。一杯のワインの中にある真実を求めて、日々ワインに向き合う生活を送る。

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